衣食住から見える日本人の暮らし。中でも住をめぐる状況が最も貧しく悲観的だと言われます。それは、今日の住まいをめぐる風景のはしばしに、市場原理に組み込まれて生きる日本人の姿がとりわけ鮮明に映し出されているからでしょう。しかも、遠大な時間の中で蓄えられてきた住の心や地域の技術は、ますます加速する経済効率優先の流れの中でいつ消えてもおかしくない状況です。

 デザインの果たす役割はますます重要になっています。デザインとは、私たちの暮らしに生きたかたちを与えること。「スロー・デザイン」は、小さなもの、つつましいもの、失われたもの、そしてゆるやかに循環するものの意味を見直し、「住む技術」を取り戻すためのデザインのことです。

 スローデザイン研究会は、「ナマケモノ倶楽部(環境NGO)」を発信源に全国的な広がりを見せているスロー運動ともつながりながら、モノづくりを通じ、人と人、人と自然、人と地域のつながり直しを目標に、エコロジカルで新しいライフスタイルを「住」の現場から提案し、創造しようとするグループです。

スローデザイン研究会これまでの歩みと主な活動